紙では追いつかない地域資源情報を、誰のためにどう作るか

課題と構想

生活支援コーディネーター(SCさん)の打ち合わせに参加してきました。包括の方、市役所の方、私の3者で2時間ほど。普段の現場では聞けない話がいろいろ出てきて、自分の中で特に印象に残った話題が2つありました。

話題① ポイント事業 — 「活動する側」にもポイントが付いたら

ひとつ目は、ポイント事業の話。健康イベントや健康チェックに参加するとポイントが付与される仕組みは、全国的にもいろんな自治体で取り組まれているもので、「1日◯歩歩いたら1ポイント」のような形が代表的なイメージかと思います。

打ち合わせの中で、SCさん(フレイルサポーターとしても活動されている方)から上がってきた意見がとても印象的でした。

> 「ポイントを受け取るのは、サービスを受ける側だけじゃなくていいんじゃないか。サポーターのように活動する側にもポイントが付けば、活動を続けていくモチベーションになる」

これは本当にその通りだなと、私も大きく頷きました。誰かのために動いていることはもちろん尊いのですが、活動を長く続けていくためには、活動者ご本人の手応えや励みになる仕組みも合わせて設計していけたら、と感じています。

さらに話の延長で出てきたのが、

> 「自分が活動して貯めたポイントを、将来自分が困った時にサービスを受けるための形で使えたら嬉しい」

という発想。これは私の中になかった視点で、すごく良いアイデアだなと思いました。

ポイントというと、どうしても商品券やお金関連の還元のイメージが先行しがちです。それも価値のある形ですが、「誰かのためにやってきたことが、いずれ自分のために返ってくる」仕組みになるなら、地域全体の支え合いの循環につながっていく気がします。すぐに形になる話ではないと思いますが、こういう発想を現場の方々が持っていることそのものが、地域の力だなと感じました。

話題② 地域資源の情報マップ — 紙からウェブへ、現場のニーズが見えてきた

ふたつ目は、地域資源の情報マップ(資料のまとめ)の話です。

既存のものは紙媒体で整備されているものの、更新が追いつかず、現場で使うには情報が古くなりがちというお話が出ていました。情報を集めるのも、まとめるのも、紙ベースでは負担が大きい。

「アプリで見られたらいいよね」という声もありながら、「でも使う方は高齢だし……」という慎重な意見もあって。ただ最近は70代・80代の方でもスマートフォンを使いこなされる方がだいぶ増えてきた、という実感も同時に共有されていました。

実はこの領域は、私が前々からやってみたいと思っていたところでした。アプリでもウェブサイトでも、形は何でもいいのですが、地域の資源情報を常に最新の状態で見られる仕組みを作れたら、利用シーンはとても広いと感じています。

– ご家族が、ご本人のためにサービスを探すとき
– ご本人自身が、自分の選択肢を確認するとき
– 包括の方・SCさん・行政の方が、相談対応で参照するとき
– 私たちリハ職が、退院支援の場面で活用するとき

こうした多面的な使い方ができるツールには、確かな需要があるはずです。

自分が「こういう悩みがあるだろう」と思っていたことと、現場の声が一致する瞬間というのは、本当にやる気が出ます。需要が確認できたうえで動けるなら、関わる余地があるところには積極的に手を挙げていきたい、と改めて思いました。

後半はフレイルサポーター役員会へ — 活動が続いていく形を一緒に考える

打ち合わせのあとは、フレイルサポーターの役員会にも参加して、行政の方とも諸々お話ししてきました。

事務的な内容はさておき、終わり間際に出てきたのが「活動が続いていく形をどう作るか」というテーマでした。今年で5年目を迎える節目ということもあり、立ち上げの頃からずっと活動を続けてくださっている方々と、新しく入ってこられた方々の間で、自然と関わり方の幅が広がってきている時期なのだと思います。

人数だけが増えていく形ではなく、新しく入ってこられた方々がご自分のペースで主体になっていける構造を、みんなで一緒に作っていきたい。今のフェーズで丁寧に話し合っておくことが、これから先の活動の続きやすさにつながっていくのだろうな、と感じました。

行政の方々と関わっていて、組織として動くことの難しさは、私自身も公立病院で働いてきた経験があるのでよくわかります。予算のこと、組織としての手続きのこと——簡単に動かせないことがたくさんあるのは、内側にいた立場として身に染みています。

それでも、住民の皆さんの想いを形にしていくためには、「難しいのは承知のうえで、まずは相談してみる・掛け合ってみる・試してみる」というアクションを、私たちの立場からも積み重ねていきたい。組織の制約と、住民の方々の想いとの間に立って、現実的な落とし所を一緒に探していくのが、地域に関わる人間としての役割の一つなのかな、と思っています。

そのアイデアを絞り出すのに、私たちの立場から何ができるか。頭をフル回転させながら、できることを見つけていきたいなと感じた一日でした。

ではまた。

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